体に痛みを感じた時は、反射的に痛みのある場所に原因を考える傾向があります。
たとえば、歩いている時に足首を捻って腫れて痛いとなれば、足首あたりの骨・筋肉などは大丈夫かなと心配になったりすると思います。
この時に脳に異常があるのでは真っ先に考える人はいないと思います。
これは痛みのきっかけになることがケガなので分かりやすいです。
痛みを感じている場所に原因がないことはあるのか。
このようなケースも少なくはありません。
今回は腕に感じる痛みを例にして話を進めていきます。
腕に痛みを感じたことは誰でも一度くらいはあると思います。
痛みを感じた時にあきらかにぶつけた・捻ったなど出来事があれば
腕に関係している筋肉や骨などに異常がみられることがほとんどになります。
よくあるもうひとつのパターンとして
気が付いたら腕が痛くなった。これといった理由はわからない。
痛みがあることは間違いないので痛みを感じている本人の対策して湿布を貼っているけど
効いている感じが全くないということがあります。
このケースで考えられることは痛みを感じさせる原因は痛みを感じている場所以外にある可能性が高くなります。
ここで何を伝えたいのか。
腕に痛みがあったとしても、原因が同じとは限らないということです。
これを知っているだけでも痛みがなかなか改善されない時でも慌てたり、不安になったりしないで済みます。
腕に痛みがあるが原因が別の場所にある疾患
□頚椎症性神経根症
□頚椎椎間板ヘルニア
□頚椎症性脊髄症
□後縦靭帯骨化症
□黄色靭帯骨化症
□胸郭出口症候群
などが整形外科の疾患で考えられます。
これらは首の疾患になり神経に障害をもたらすことで症状が出現します。
神経には支配領域というものがあり、この神経が障害を起こすと指に症状が出現する・腕に症状が出現するというように多少の個人差はあっても神経の支配領域はほぼ共通です。
痛みの原因が分かると症状の改善がしやすくなります。