前回は打撲について紹介をしました。
ケガの話だったので、今回は肉離れについて進めていきます。
医療やスポーツに関わりの少ない人の肉離れのイメージは
「痛そうなケガ」「スポーツをしている人のケガ」「再発しやすい」「自分には関係ない」など多いようです。
なんでもそうですが自分で経験したことでないと実際にはわからないので、
メディアやSNSなどの情報源からの印象や体験談がイメージとしてできあがります。
そうすると肉離れになってしまった時に現実とイメージにギャップがあり、
マイナイスに働いてしまう可能性もあるので、知識を整理しましょう。
肉離れの原因
肉離れは、筋肉が急激に収縮したり、過剰に伸ばされたりする際に発生するとされています。
□急激な動き ダッシュ、ジャンプ、急な方向転換など、筋肉に強い負荷がかかる動作。
□準備不足 ウォームアップ不足や筋肉の柔軟性が低い状態での運動。
□筋肉の疲労 疲労が蓄積した筋肉は柔軟性が低下し、ケガのリスクが高まる。
□筋力の不均衡 特定の筋肉が弱い、または左右の筋力差がある場合、負荷が偏って肉離れが起こりやすい。
症状
□急な痛み ケガの瞬間、筋肉に「ブチッ」「バチン」という感覚とともに鋭い痛みが走る。軽度の場合は鈍い痛み。
□腫れや内出血 筋線維の断裂により、患部が腫れたり、青あざ(内出血)が現れる。
□筋力低下 損傷した筋肉を使うと痛みが増し、力が入りにくい。
□可動域の制限 患部の筋肉を動かすと痛みが生じ、動きが制限される。
□圧痛 患部を押すと強い痛みを感じる。
肉離れは重症度によって3段階に分類されます。
□軽度(1度):筋線維の微細な損傷。軽い痛みで、運動は可能だが違和感がある。
□中度(2度):筋線維の部分断裂。明らかな痛みと筋力低下があり、運動継続が困難。
□重度(3度):筋肉の完全断裂。激しい痛みと機能喪失を伴い、歩行困難な場合もある。
治療方法や回復の期間は重症度により変わるので、痛みで心配な時は専門家に相談しましょう。