胸郭出口症候群

一度話がそれていきましが肩の痛みについての話を続けていきます。前回までは筋肉が主な原因で痛みを発する疾患でしたが痛みの原因が筋肉でないこともあります。

今回は筋肉が主な原因ではないが肩に痛みを感じさせる頻度の多い疾患を紹介していきます。

胸郭出口症候群といって上肢や肩の運動や感覚に関する血管や神経が圧迫をしていしまうことによって、肩や腕・手に痛みやシビレが動かしにくさが現れる疾患になります。また、症状のもとになっている圧迫部位により呼び名が細かく分かれ小胸筋症候群・肋鎖症候群・斜角筋症候群があります。

原因として考えられることは

□身体の構造的な問題(骨の数が多いなど)

□不良姿勢(胸郭出口症候群につながりやすい姿勢のこと)

などがあげられます。

特徴としては女性でなで肩の人・腕を肩より高く上げる姿勢を多い人などに現れやすい症状になります。

治療方法には保存療法と手術療法があり、ほとんどの場合で保存療法が選択され、手術療法になることは稀です。

治療方法と予防方法は重なり合う部分が多くあり、以下の内容を気をつけることは治療にもなり、予防にもなります。

肩や腕にかかっている負担を取り除いていきます。

□姿勢を正す 背中が極度に丸まったりとすると首から肩にかけての神経や血管を圧迫しやすくなるので、背筋を伸ばすこと意識する

□適度に体を動かす 体を動かすことで硬くなった筋肉や関節に柔軟性や可動範囲アップを促すことにつながります。

このようことを実践していくと症状が緩和していったり、予防につながっていきます。

一般的に知れ渡った方法は以上になりますが、胸郭出口症候群に関する論文もありますが、まだ、エビデンス不足の部分も否めないようです。

今後も研究が進んでいくと考えられるので今まではいいとされていた方法が適切でなかったとなることもあるかも知れないので最新情報をチェックしながら治療方法を選択していくことが必要と考えられます。

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院長のヒトリゴト

  1. 2024.04.30

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