石灰沈着性腱板炎

夜になって突然、肩に痛みが出てきて動かそうとすると痛みがまして肩を動かせない。このような経験をしたことがある人は意外と多くいます。ここのページにたどり着いた人は今がその状態かもしれません。または経験をしたことがある人かも知れません。

痛くて肩が動かいとなれば四十肩・五十肩だと思う人がほとんどだとでしょう。確かにそのケースに当てはまることが多いのですが似た症状でも全く別の疾患もあります。冒頭で紹介した症状はまさにこのケースになります。

疾患名は石灰沈着性腱板炎といいます。

肩で起きた場合は、主に腱板内でリン酸カルシウムが結晶化して炎症を起こすことで痛みを出します。リン酸カルシウムは最初のうちはミルク状で軟らかいのですが時間が経過するとともに硬くなっていきだんだんと塊が大きくなることで痛みなど症状の悪化につながります。沈着する原因はわっかていません。現時点では内分泌系の疾患や遺伝などが関連しているのではと言われていますがはっきりと確認が出来ている訳ではありません。

四十肩・五十肩と肩の石灰沈着性腱板炎の違いは石灰の沈着の有無で鑑別ができます。また、徒手検査では四十肩・五十肩は自動・他動でも可動制限がありますが石灰石灰沈着性腱板炎の時は他動に限っては可動域制限がないことが多いです。

治療法はほとんどの場合、保存療法になります。そして、消炎鎮痛剤・滑液包内注射などが有効。この他には石灰穿刺法といって、エコーで画像を映し出しみながら腱板に針を刺し沈着している石灰を破り吸引したり、体外衝撃波治療で沈着した石灰に向けて体外から衝撃波を照射し粉砕する方法です。この方法は侵襲性が少ないので副作用が少ないといわれています。保存療法で改善がみられない時は手術療法の適応になり沈着した石灰を摘出します。

痛みは時間の経過とともに割と早い段階で治癒する可能性が高いです。しかし、合併症を引き起すこともあるので専門家に相談することをおすすめします。

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院長のヒトリゴト

  1. 2024.04.30

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