転倒とリスク

ここ数回は頭部外傷について紹介をしていました。頭を強くぶつける場面は圧倒的に転倒が絡んでくると思います。そして、転倒によって起きるケガの場所は頭ばかりではありません。

転倒では上肢・下肢の骨折や捻挫もあります。転倒が多い年代は子供と高齢者になります。

子供が転倒する理由は

□重心がアンバランスなことが挙げられます。頭が大きく手足が短いので重心が高くなり不安定さにつながり、動き始めなどに転倒することが多い。成長と共に解消していきます。

□3才くらいまでは身体をうまく動かすことができないので転倒することもあります。経験を積むことで解消されていきます。

□筋肉が十分に未発達なこともありすぐに疲れてしまうこともひとつの理由になります。

□好奇心が強い傾向にあるので興味を示すことがあると注意が散漫になり足元に意識がいかずに転倒してしまうことがある。

高齢者が転倒する理由は高齢者自身の内因的なこと暮らしの中での外因的なことのふたつに分けることができます。

□内因的要因 身体機能の低下が挙げられます。加齢により筋力低下・バランス機能の低下など

□外因的要因 自宅がメインになります。床に段差がある、床が滑りやすい、床に物を置かないといった転倒の理由になるもの取り除く。そして、転倒しやすいと予想される場所にはあらかじめ手すりなどを設置する。

転倒した時のリスクはどちらが高いのかというと高齢者になると思います。80歳以上になりますが、不慮の事故による死亡率は転倒が約3割を占め、交通事故より高い結果になっています。

高齢者は見た目ではわからないが骨も弱くなっていることが多いです。いわゆる骨粗しょう症になります。外力を受けると骨折しやすい状態になります。転倒をしてしまえばどれだけ危険なのかは想像がつくでしょう。特に下肢を骨折してしまうと動くことが出来なくなってしまうので筋力低下が進み認知症になる可能性も高くなってしまいます。

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