足に痛みやシビレを感じていて、その原因が足自体にある疾患の話が続いています。
今回も同じパターンになりますが、原因になっている足の場所は足の甲になります。
その疾患はモートン病と呼ばれるものです。
モートン病は、足の指の付け根(中足骨頭部)付近にある足底神経(足の裏を走る神経)が圧迫されることで発症します。
この神経が繰り返し圧迫されると、神経周囲に炎症や瘢痕組織が形成され、神経腫(神経の肥厚)が発生します。
通常、第3と第4の足趾(中指と薬指)の間が最も影響を受けやすいですが、他の指の間でも発生することがあります。
原因は足底神経への慢性的な圧迫や刺激になります。
どのような事で起こるのか。
□不適切な靴 ハイヒールやつま先が狭い靴は、前足部に過剰な圧力をかけ、神経を圧迫します。特に女性に多く見られるのはこのためです。
□足の構造的問題 扁平足、高アーチ(ハイアーチ)、外反母趾など、足の形状やアライメントの異常が神経に負担をかけることがあります。
□繰り返しの負荷 ランニングやジャンプなど、足に繰り返し衝撃が加わるスポーツや活動が、神経を刺激する可能性があります。
□外傷 足のケガや炎症が神経に影響を与える場合もあります。
□職業的要因 長時間立ち仕事をする人や、特定の姿勢を続ける職業もリスクを高めます。
症状は第3と第4の足趾の間、またはその他の足趾の間に痛みやしびれやピリピリした感覚、または足の裏に小石やビー玉が挟まっているような感覚が出現します。
治療方法は保存療法と手術療法になります。
ほとんどケースで保存療法によって、症状の改善がみられますが、
一定期間を過ぎても改善がみられなかったり、逆に悪化したりすると手術療法が検討されます。
保存的治療軽度から中等度の症例では、靴の変更してつま先が広く、クッション性の高い靴やヒールの低い靴を選ぶ。
また、矯正インソール(オーソティクス)も効果的と考えられます。
神経への刺激を減らすため、過度な運動や長時間の立ち仕事を避けて足の休息時間を作る。
気になる事があれば専門家に相談しましょう。