手の痛みとしびれを感じ始めれば誰でも治したいと思うはずです。
症状を改善していくためには原因に対してアプローチをする必要があります。
そのためには症状と体の構造を考えて改善すべき疾患を絞ります。
今回は手の末梢神経の障害によって起こる疾患について話を進めていきます。
神経には中枢神経と末梢神経があります。
神経には支配領域というものがあって、この神経はここの部分の感覚を担当してますといった感じで
神経の場所によって、個人差は多少ありますが、担当する場所が決まっています。
手の末梢神経は親指から薬指の真ん中から親指側までが正中神経と薬指の真ん中から小指側と小指は尺骨神経の領域になります。
手の末梢神経で障害があり症状が出ているとしたら、手のどの場所に症状があるのかによって、予測する疾患が変わります。
正中神経の領域に異常があると予測できれば手根管症候群の可能性が高くなります。
手根管症候群の症状
痛みやしびれ: 手首や手の指に痛みやしびれが生じることが多いです。
□手の指に感覚の異常(冷たさや痛み)が現れることがあります。
□指の筋力が低下し、物を握ったり持ち上げたりするのが難しくなることがあります。
□ 特に夜間や早朝に症状が悪化することが多いです。
尺骨神経の領域に異常があると予測できればギヨン管症候群の可能性が高くなります。
ギヨン管症候群の症状
□小指と薬指の小指側のしびれ
□手のひらの筋力低下:握力の低下につながる
□環指と小指の鉤爪変形
どちらの症状も改善をしていくためには障害を受けている神経の場所を解除すると神経は正常な状態に戻ります。
症状があまりにも酷い場合は手術になることもありますが、基本的には保存療法で治療をしていきます。
ここで紹介したような症状がある場合は自己判断はせずに専門家に相談してみましょう。
なぜなら似たような症状は末梢神経障害以外でもあるからです。