腰が痛い時に湿布を貼ったり、温めたりして筋肉を緩めて痛みの緩和や改善を図ることは少なくないと思います。
中には何かするわけではなく様子をみるという人もいます。
ここまでの行動で共通していることは感じている痛みに対しての行動になります。
痛みのみにフォーカスしているので、いわゆる筋肉に原因がなく、内科的疾患によって痛みを感じているのならば痛みは変わらないということになります。
これはケアの方向性が違うからです。
すなわち、原因に対してアプローチできていません。
多くの人が悩んでいる腰の痛みで内科的なものなど問題なく、筋肉に由来するものでもタイプを分けて考えることができます。
セルフケアに役立てるなら動きによって痛みを分けます。
腰を曲げると痛むのか。それとも、反らすと痛むのか。
□屈曲型腰痛 腰を曲げると痛みが出るタイプ。このタイプは、太ももの裏の筋肉や腰の骨の柔軟性などが欠如していることが痛みを出現させている可能性が高くなります。
□伸展型腰痛 腰を反らすと痛みが出るタイプ。このタイプは、股関節や体の前側にある筋肉の動きの悪さ・体を支える筋肉が上手く使えていなかったりすることで痛みを出現させている可能性が高くなります。
このように動きに着目するだけでも痛みの原因と考えられることに違いがあることが分かります。
セルフケアにしても、治療をするにしても、アプローチの狙いが同じではないので行うことが変わることもあります。
もちろん、腰の痛みに関連すると思われるすべてのことを行えばいいのではと考えるかもしれませんが、一度にすべての刺激を入れたりすると症状が改善した時に何がどのよう効果を出したのかがわかりません。
できるだけ細分化して、確率の高いアプローチから試していき、体の反応を観察していくことがベストだと思います。
今回は動きで分類して、考えられる原因が同じではなので対症の仕方も変わるということが分かると痛みとの向き合い方がかわるのではないかと思います。