体に痛みを感じている時に「炎症をおこしているね」と言ったり言われたりしたことがあるのではないでしょうか。
そもそも炎症ってどんな状態のことをいうのか。
なんとなく分かっていて、でも、人に説明しろ言われたら首をかしげてしまうこともある。
そのよう人も少なくないと思います。
今回は炎症について整理をしていきましょう。
炎症は体の組織や細胞が病的・障害性の刺激を受けた時に起こる生体の防御と修復反応になります。
炎症が起こると基本的な反応として
□赤くなる(発赤)
□腫れる(腫脹)
□局所が熱くなる(熱感)
□痛みを感じる(疼痛)
□動かしにくくなる(機能障害)
でてきます。
炎症の原因に外的な要因と内的な要因があります。
外的な要因
□病原微生物による感染(主物的因子)
□酸・アルカリ(化学的因子)
□外傷・熱傷・放射線(物理的因子)
内的な要因
アレルギーや代謝異常など
この中でイメージが付きやすいものは、ケガにあたる外傷になるのではないでしょうか。
足首を捻ってしまったあとは捻った部分が熱くなっていたりします。
これが炎症反応になります。
炎症反応にも急性と慢性があります。
足首を捻って起こった炎症は急性になります。
□急性炎症 数時間から2~3週間
□慢性炎症 数週間から数年
そして、炎症にも種類があります。
□変質性炎 広範な組織傷害が中心で滲出や増殖が生じていない状態
□滲出性炎 局所の循環障害と血液成分の滲出が見られる状態
□増殖性炎 組織の修復、線維芽細胞増殖を主体とする
□特異性炎 増殖性炎の特殊型で肉芽腫の形成を特徴とするもの
炎症が起きていると症状はいくつかあっても痛みを感じいるとつらいので、どうにか痛みを抑えていきたい。
そのような時は
□非ステロイド系抗炎症薬
□ステロイド系抗炎症薬
それぞれ特徴がありますが、これらを使うと炎症による痛みの改善に効果を発揮します。
その他の方法としては
急性のものに対しては冷やすことが有効とされ、慢性のものに対しては温めることが有効されています。