グロインペイン症候群の治療の考え方

スポーツをしていると切っても切り離せないのが体の痛みになります。

体の痛みは治療によって痛みが消えてなくなればその後も痛みを感じずにできるものもあれば、痛みがなくなったからプレーをすると再び痛みをぶり返すものもあります。

後者のパターンでよくあるスポーツ障害にグロインペイン症候群があります。

グロインペイン症候群は別名で鼠径部痛症候群とも呼びます。

ケガの後遺症や体幹から股関節にかけて運動により鼠径(そけい)部や下腹部、太ももの内側、睾丸の裏周辺に痛みが現れる障害になります。

スポーツをしている人がなりやすく、特にサッカーに多くこの他にも陸上の長距離・ラグビー・ウエイトリフティング・ホッケーなどでみられやすいといわれています。

原因は股関節周辺の筋肉の柔軟性欠如や関節可動域低下などによって骨盤を支える筋力の低下を招いている。

これらの要因が絡みあって、体幹と下肢の動作が効率的に連動することができなくなることで機能が低下し、痛みが生じてしまうと考えられます。

残念なことに治療方法は確立されていません。

しかし、グロインペイン症候群になってしまったら、ずっと痛みがなくならないわけではありません。

完治していく人もすくなくありません。

このような事実を理解した上で治療を受けていくとメンタル的にもいいと思います。

痛みを早く改善させていくにはどの部位に痛みを感じているのか。

はっきりと特定できるのか超音波エコーで筋肉を確認しながら触診をして圧痛を確認していくと治療すべき部位が確認できます。

筋肉名が特定できると痛みのチェックがより細かくできるので痛みの要因をひとつひとつ取り除いていくことが可能になります。

痛みを発している部位をチェックして痛みが無くなればひとつ目の問題はクリアです。

ここから痛みを感じていた部位から動きを逆算して体を効率的に動かせていない動作を見つけて改善をしていくことがグロインペイン症候群を克服していく現時点での最良の方法と考えています。

痛みが改善するまでにいろいろチャレンジが続くこともあれば早期に改善することあります。

なかなか改善しなくて粘り強く治療を続けましょう。

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  1. 2024.11.12

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