前回は腰痛を例にとり痛みとの向き合い方のポイントを解説しました。痛みを感じている時は理論理屈は沢山あります。けれど、どれかひとつだけ痛みが成り立っていることほぼありません。この事は誰しもが経験し分かっていると思います。だからこそ痛みを改善する手段を実践して痛みの感覚がかなり減ったとしてもゼロになることは稀だと思います。それでも理論に沿っていくことが痛みを改善への導く最短距離になります。そのためには痛みにはどのような種類があるのかしっておく必要があるので整理していきましょう。
なぜ、痛みが存在するのか。痛いのはつらいから痛みを感じないほうがいいなと思うこともあるかもしれません。しかし、痛みは重要な役割をしています。痛みを感じることによって、危険を察知して回避するので生命を維持するために欠かせないものになります。このような痛みは急性痛に分類され、おおむね原因がハッキリとあります。急性痛に分類されないものには慢性痛があります。この痛みについては原因がはっきりと分からず直接生命に関わることはありません。痛みは感じてもなぜこの痛みが存在するのかは解明されていません。
そして、痛みの種類は3つになります。
□侵害受容性疼痛 捻挫・骨折・打撲などケガをした時に感じる痛みになります。侵害受容器が痛みを感知することからこのように呼ばれます。
□神経障害性疼痛 帯状疱疹後神経痛・糖尿病の合併症の痛み・坐骨神経痛などがこれにあたります。なんらかの原因により神経が障害されてしまい痛みが起きます。
□心因性疼痛 仕事や日常生活において慢性的もしくは強いストレスを蓄積することで生じる身体の痛みなります。主に自律神経やホルモンバランス・免疫系に不調をきたすことで起きます。
痛みの分類や種類によって対応方法が変わってくることはいうまでもありません。このようなことから例えば腰痛を改善する方法も効果のある人ない人が出たりします。それは同じ痛いという症状でも痛みの分類や種類が同じとは限らないことも理由のひとつになります。