どんなに気をつけていてもケガをすることはあります。
ケガにも度合いがあって、少しぶつけただけで痛みがすぐになくなるものから骨折まであります。
不運にも骨折をしてしまった場合は、折れている部分がくっつくまで固定をすることになります。
骨がくっつくことを骨癒合といいます。
骨癒合したら骨折は治っていますが、イコールで機能面や痛みも解決しているのかというとそうではないケースのほうが多いです。
骨折をしてしまった時は、固定期間も固定が外れたあとも大切になります。
固定期間中、関節や筋肉は動かさないことで硬くなったり、筋力が低下したりします。
そのため、固定が外れた直後は、患部が硬く、動かすと痛みが出ることがあります。
まずは軽い関節可動域訓練(ROM:Range of Motion)から始めます。
例えば、腕の骨折なら肘や手首をゆっくり動かす、足の骨折なら足首を軽く曲げ伸ばしするなどです。
この段階では、無理に力を入れず、痛みのない範囲で動かすことがポイントです。
筋力を徐々に回復させるために、筋肉を動かさずに力を入れる運動や軽い負荷の運動から始め、
徐々に抵抗バンドや軽いウェイトを使ったトレーニングに移行します。
例えば、足首の骨折後なら、座った状態でつま先を上げ下げする運動が効果的です。
関節や筋肉の柔軟性を回復させるために、患部周辺の筋肉をゆっくり伸ばし、10~15秒キープするストレッチを数回繰り返すと効果的です。
ただし、痛みを伴う場合は、専門家に相談しながら強度を決めていきましょう。
早く状態を回復させたいと思う人が多いのですが、注意すべきポイントに焦らない・無理をしないがあります。
早く回復させたい思いで気持ちばかりが先行してしまうと体の状態が追いついてこなかったり、状態を悪化させてしまうことあります。
目標を達成するまでリハビリを継続することが大切なので、モチベーションだけに捉われないようしましょう。

















