健康のバロメーターのひとつに血圧があります。なかには毎日血圧を計ってチェックをしている人もいます。血圧は何なのかを一度整理していきます。
人が生きていく上で血液が必要で酸素や栄養素を全身に送り届ける役割をしています。心臓がポンプとして血液を送り出します。血圧とは心臓から全身に送り出された血液が血管内を通る時に血管の壁を押す力になります。血圧を決定するのには心臓が一回の拍動で全身に送り出す血液の量や血管のしなやかさ血液が血管に流れ込む際の末梢血管の抵抗力や血液の粘度などが挙げられます。
そして、血圧といえば必ず出てくる言葉は「上と下」。上は最高血圧・下は最低血圧のことを言います。最高血圧は心臓から血液が送り出される時の一番強い圧力が血管にかかった時の数値になり収縮期血圧ともいいます。最低血圧は心臓が血液を送り出した後、次の血液を送り出すためのタイミングになり拡張期血圧ともいいます。血圧の基準とする数値は診察室血圧は上140mmHg/下90mmHg未満。家庭用血圧は上135mmHg/下85mmHg未満になります。この正常値をどちらかが上回ると高血圧を疑うことになります。
ここで気をつけたいことは正常値となる数値があるとこれだけに捉われてしまう人が出てきますが、血圧は常に一定ではないということです。色々な要因によって変動をしていきます。大きな理由は3つに分けることが出来ます。
□日常生活の行動によって起きる変動 例 咳・クシャミ・食事・排便・排尿・会話など
□1日のうちに起こる日内変動 寝ている時は血圧は低くなり、起床後は血圧が高くなるのが一般的。この上下は数値に関わらず起きる変動。
□1年のうちに起こる季節変動 血圧は冬になると高くなる傾向がある。体温を逃がさないために血管が収縮するからだと考えられている。
この他にも環境の変化で一時的にストレスがかかり血圧に影響を及ぼすこともあるのでまずは血圧を計測する時間も一定にして自分の血圧の基準をしることが大切なようです。