腱板損傷・断裂

しばらく肩関節周辺の疾患について色々と紹介をしていこうと思います。前回は凍結肩について今回は腱板損傷・断裂について紹介をしていきます。

上記の図は肩の関節を構成している骨になります。骨と骨またいで色々な種類の筋肉がついています。腱板損傷・断裂を起こす筋肉は上腕骨と肩甲骨をつないでいます。

回旋腱板と呼ばれる4つの筋肉になります。

□棘上筋

□棘下筋

□小円筋

□肩甲下筋

この筋肉のすべて同じように痛めるということは限りなくゼロに近いです。痛めやすい筋肉と痛めにくい筋肉があります。

肩関節の構造上、一番負担の掛かりやすい筋肉が棘上筋になります。なぜかというと棘上筋の腱の部分が肩峰と上腕骨頭に挟まれやすく、何度も肩を動かしているうちに腱が摩耗してしまい損傷や断裂を起こしてしまいます。また、他の腱板と比較して血流が悪いということも理由にあげられます。

次いでダメージを受けやすい筋肉は棘下筋になります。理由は棘上筋と同じになります。

残りふたつの筋肉については上記ふたつの筋肉と比較すると痛める可能性は圧倒的に少なくなります。

どんな人が痛めやすいのか。

□加齢による40代以降で増えてくる

□手を頭より高くに上げる仕事やスポーツなどをしている人

□膠原病の人・肩関節脱臼・膠原病の既往があった人

などがあげられます。

腱板を痛める原因になることを大きく分けると急激な外力が加わって起きる急性のものと繰り返しの動作によるオーバーユースによるものになります。

原因がどちらだとしても筋肉が断裂してしまった場合は筋肉が自然についてもとに戻ることはないので再建させるための手術でしかもどりません。しかし、必ず手術になるのかというとその人の日常生活に大きな支障がない場合は断裂した状態の肩と上手く付き合っていく方法をとることもあります。

オーバーユースによって痛みがある時は保存療法の適応なので肩の機能を強化させたり筋肉の緊張を取り除くなど状態により選択肢は増えます。炎症のによる痛みが強い時は薬物療法で炎症を抑えると痛みが緩和しやすいです。

 

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  1. 2024.04.30

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