今年に入ってからインターネットで慢性腰痛の治療に水中での運動の方が理学療法を行うよりも有効な結果が見られたと言う内容の記事を見かけました。細かい条件など省いて結果だけを紹介しています。
慢性腰痛で悩んでいる人は多いと思われます。それを象徴するかのように雑誌・広告・YouTubeなどで腰痛を題材にしているものが多くあります。
□今すぐに楽になる○○
□腰痛改善ストレッチ
□○○をほぐすだけ
□腰痛体操
など数え切れないほど紹介されています。
その時の流行りもあったりします。「肩甲骨はがし」一時よりは落ち着いてきている印象ですが、少し前は物凄く流行っていた気がします。
水中運動も数年前には盛んに行うように言われていたと思います。
何が言いたいのかと言うと慢性腰痛の辛さを改善させる為の方法に優劣の差はほぼないでしょう。今回、目にした水中運動の件も、ひとつの結果だという事です。
水中運動は負荷がかからないので運動にいいと言われ、プールのあるスポーツクラブでプログラムで水中での運動もあります。行っている人もたくさんいます。慢性腰痛の改善に対して水中運動が理学療法よりも優位なら、おそらくもっとスポーツクラブのプールは流行っているはずです。数年前には水中での運動がいいと盛んに勧められていた時期があります。いわゆるエビデンスが無かったとしても体感的に慢性腰痛が他の方法よりもよいともっと多くの人から支持を得ているのではないでしょうか。
慢性痛になる原因は、要因が複雑に絡み合う事で原因を突き止める事は不可能です。仮に何かのきっかけで慢性腰痛が治ったとしてもそのきっかけが原因とはならないのです。
水中運動・理学療法・筋力トレーニング・体操など、どの方法が効果を発揮するかは分かりません。
しかし、エビデンスを上手く利用できると慢性腰痛を改善させる確率は高める事はできます。その為には実験データで集められた属性などの前提条件にご自身が近いものを選択できるといいかもしれません。