飲み過ぎ翌日、朝、起きると顔がむくんでいる。
このような経験は一度くらいはあるのではないでしょうか。
顔がむくむ理由にはどのようなことがあるのか。
むくみは、血管から水分が漏れ出し、皮膚の下や組織に溜まる状態を指します。
特に顔は重力の影響が少なく、むくみが目立ちやすい部位です。
むくみの原因は大きく分けると生活習慣と病気になります。
□生活習慣による原因(日常的に多いもの)
・塩分の摂りすぎ 塩分が多い食事をすると、体が水分を保持しようとしてむくみが生じます。
特に夕食で塩辛いものを食べると、翌朝の顔のむくみが顕著に現れやすいです。
・アルコールの過飲 アルコールは血管を拡張させ、水分バランスを崩します。飲酒後の脱水症状が逆に水分を溜め込み、顔が腫れぼったくなります。
・睡眠不足や不規則な睡眠 寝不足や遅くまで起きていると、リンパの流れが悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。また、うつ伏せ寝や低すぎる枕も顔の血流を悪化させます。
・水分の摂りすぎや不足 就寝前に大量の水を飲むと、寝ている間に水分が顔に溜まります。一方、日常的な水分不足も体が水分を保持しようとしてむくみを引き起こすことがあります。
・ストレス ストレスホルモン(コルチゾール)の過剰分泌が水分貯留を促します。現代人で増加傾向です。
・運動不足 血流やリンパの流れが滞り、顔を含む全身のむくみを招きます。
病気や体調関連の原因(注意が必要なもの)
・アレルギー反応(血管性浮腫やアナフィラキシー) 食物、薬、虫刺されなどが原因で急に顔(特にまぶたや唇)が腫れます。息苦しさや蕁麻疹を伴う場合は緊急を要します。
・腎臓の病気 ネフローゼ症候群や急性腎不全では、タンパク質が尿に漏れ、血液の浸透圧が低下して顔からむくみが始まることが多いです。朝起きた時のまぶたの腫れが特徴。
・心臓や肝臓の病気 心不全や肝硬変で血液循環が悪くなり、全身むくみの一環として顔が腫れます。
・甲状腺機能低下症 ホルモン不足で代謝が低下し、顔全体がぷっくり腫れぼったくなります(粘液水腫)。
副鼻腔炎(蓄膿症):鼻づまりや頭痛を伴い、頰や目の周りが腫れます。
・その他 妊娠中(ホルモン変化)、薬の副作用(ステロイドなど)、感染症(歯の膿や唾液腺炎)も原因となります。
多くの場合、生活習慣の改善(塩分控えめ、適度な運動、十分な睡眠)で解消しますが、
むくみが長期間続く、痛み・赤み・息苦しさを伴う、急激に腫れる場合は、すぐに専門家に相談してください。

















