低体温症って何

体が冷えたりして具合が悪くなった経験をしたことがある人は少なくないと思います。多くの人が経験している冷えとは手足など体の末端や肩・腰などが冷たく感じてつらくなってしまうことを指していると思います。冷え方にはもう1種類あり、体の芯の部分から冷えてしまい身体機能の低下を招いてしまう冷えもあります。これを低体温症といいます。今回は低体温症について紹介をしていきます。

人の体温はおおよそ37℃前後で推移しますが、低体温症とは深部体温が35℃以下になることです。深部体温とは身体の内部の体温で、食道・直腸・膀胱などの温度のことになります。この部分が低体温になってしまうと生命活動の維持に支障が出てきてしまいあまりにも放置しすぎると生命に関わってきます。

症状は

□身体のふるえ(シバリング)体の冷えを止めるために骨格筋が震える熱を生み出そうとする。

□動作の鈍化 末梢血管が収縮して手足など末端に血液が運ばれにくくなり起きる。

□感覚麻痺  末梢血管が収縮して手足など末端に血液が運ばれにくくなり起きる。

□思考力・判断力の低下

どんな場所で起こるのか。大雑把にいってしまうと寒い場所や冷たい場所で起こります。特に登山で起きやすいといえます。これは症状が出てしまった時に、環境の影響もあってすぐに体を温めることが難しいことが考えられます。また、水中でも同様のことがいえます。このふたつも条件として遭難や水難が絡んでいることが多いです。日常生活で考えるとスキー・スノーボードなど冬季レジャーや室内にいても室温が低い状態で飲酒をしたり、睡眠薬を服用して眠ってしまっても起きやすいです。

どれも寒い環境下でおきますが、防寒対策をしっかりとしておくとかなり高い確率で低体温症を防ぐことができます。

対策は一番は寒い場所にいかないこと。この対策はよほど特別な日でないと現実的ではないので、体を冷やししてしまう原因は押さえておきましょう

□防寒具の準備不足

□濡れた衣服を着続けない(濡れる原因は雨や汗など)

□水分不足

どこでも起こる可能性があるので油断しないようにしましょう。

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