暑い日が続いている自覚が無いうちに体調を崩してしまうことがあります。
症状の出方は人によって、さまざまですが、倦怠感・風邪気味・手や足にしびれなどになります。
これといって原因が見当たらない時は「疲れがたまっている」からで済ましてしまうこともあります。
今回は手足に力が入りにくくなったり、痺れが生じたりする症状が病気だったとパターンの話を進めていきます。
この病気は人口10万人あたり1~2人で、年齢や性別を問わず発症します。
末梢神経系が免疫系によって攻撃されることで筋力低下や感覚異常を引き起こす急性の自己免疫疾患になります。
そして、成人や高齢者にやや多い傾向があります。
これに当てはまる疾患にギランバレー症候群があります。
この疾患は多いとは言い難いですが、適切な治療を受ければ比較的回復が見込める病気なので、知識をつけていきましょう。
ギランバレー症候群とは、末梢神経(脳や脊髄以外の神経)の髄鞘(ミエリン)や軸索が免疫系によって誤って攻撃されることで発症する疾患です。
正確な原因は完全には解明されていませんが、自己免疫反応が関与しています。
多くの場合、発症前に以下のような感染症やその他の誘因が関わっています。
□感染症 カンピロバクター・ジェジュニ(腸管感染症の原因菌)との関連が最も強く、他にもサイトメガロウイルス、EBウイルス、インフルエンザウイルス、マイコプラズマなどが関与します。
□その他 手術、外傷、ストレスなどが誘因となる場合もあります。
主な症状
□筋力低下:通常、両側の足から始まり、上半身に進行します。重症例では腕や顔面、呼吸筋にも影響し、人工呼吸器が必要になる場合があります。
□感覚異常 しびれやピリピリした感覚が手足に現れ、感覚が鈍くなることもあります。ただし、感覚障害は筋力低下ほど顕著でない場合もあります。
□自律神経障害 心拍数の変動・血圧の不安定・発汗異常などが生じることがあります。
□その他 腱反射の消失や軽度の痛みがみられることもあります。
症状は通常、数日から数週間でピークに達し、その後回復期に入ります。
あやしいかもと感じたら神経内科を受診しましょう。