前回はアキレス腱炎の原因などについて紹介をしました。
今回は治療方法や予防について話を進めていきます。
簡単なおさらいとして基本的にアキレス腱炎はアキレス腱のオーバーユースによって起きる炎症での痛みです。
アキレス腱に出ている痛みを取り除いていくためには早く炎症から回復をさせる・アキレス腱にかかる物理的な負荷なくしていく。
このふたつのことを同時におこなっていきます。
具体的には
□安静 患部に刺激を与えないようにして悪化を防ぐとともに体の機能によって回復を図ります。
□アイシング 起きている炎症に対して冷やすことで痛みを緩和させます。状態が悪化しないようにできるだけ現状をキープできるようにします。
□物理療法 ストレッチやマッサージ・超音波療法などによって、血流をよくすることで痛みの緩和と回復を図っていきます。
□リハビリ 筋力強化や筋肉の柔軟性を獲得してアキレス腱に過度な負担がかからないようにしていく。
□体外衝撃波療法 音波の一種で衝撃波を体内の組織に伝達することで、疼痛改善や組織の修復を促す療法。これは保存療法で約半年間で回復しなかった時に用いられることが多い。
□PRP療法 患者自身の血液から取り出した多血小板血漿を体の傷んでいる部分に注入する。自分の持っている修復力をサポートして、組織の修復・疼痛軽減・治癒の促進を目指す方法。保険外治療になるので費用はやや高額。
□手術療法 重度の場合は手術になることもある。
ここまでアキレス腱炎の急性痛と慢性痛の違いに触れていませんでしたが、
アキレス腱に痛みを感じ出してから三ヶ月未満が急性痛の期間・三ヶ月以上が慢性痛となります。
先ほど紹介した治療方法の体外衝撃波療法からのものは慢性痛になってから検討される。
予防については筋肉に柔軟性を持たせるためにウォームアップ・クールダウンをおこないます。
ふくらはぎやアキレス腱を入念におこない負荷がかかっても耐えられ状態していき、また、回復できるように栄養もしっかり摂りましょう。