肩こりや腰痛などをはじめとして日常生活に支障をきたすほどではないが痛みを感じている人は意外と多くいます。なぜ気がつかないのかというとこの辛さは見た目では判断ができないからです。他の人がどんなに辛いと言っていたとしても不自由そう(足を引きずるなど)にしていなければ本当かなと思ってしまっても不思議ではありません。ただ大半の人がこのような痛みを感じているのだろうと思います。
それでも不要と感じる痛みはどうにかしてなくしたいと考えているはずです。少しでもいい状態にするためには痛みと身体の特徴を知ると痛みに対しての向き合い方がくるので何かしらプラスの作用があると思います。
まずは痛みの種類を覚えましょう。
痛みには急性痛と慢性痛で大きく分けることができます。
□急性痛 急な病気やケガによって痛みを感じます。基本的に一過性で範囲も限定的になります。原因となる病気やケガが治ると痛みも消えていきます。治療対象は痛みの原因を取り除くことになる。
□慢性痛 3ヶ月以上続く痛みで、痛みが治まったとしてもまた痛みが出てきて繰り返す。急性痛の時に原因であった病気やケガは治っているので、いわゆる原因は見当たらないが痛みを感じている状態になります。治療対象は痛みそのものになる。
ここまでは痛みの話になります。
人の身体の特徴としてホメオタシスといって身体を一定の状態に保つ機能があります。
例を挙げると
□気温が高くなる→汗をかく→体温を下げる
□気温が低くなる→ふるえる→体温を上げる
これは体温を一定に保とうとする機能が働いています。
食事を摂る→血糖値が上がる→血糖値を下げるホルモンが出る
血糖値を一定に保てなくなると糖尿病になります。
人の身体は一定に保つ作用がこのように常に働いています。
一定に保つ作用は必ずしも身体にとって都合のいいことばかりではありません。慢性痛はこの作用が働いているんではと考えられます。
これが慢性痛を感じている人が訴える痛みの波ではないでしょうか。