股関節の痛みの相談を受けることがたびたびあります。
一般的な会話で出てくる股関節は範囲が広く、解剖学的に記す股関節とは違うことが多いです。
股関節の相談を受ける時は細かい場所を手や指で触れてもらったりして確認をします。
大腿骨頭と呼ばれるあたりを触れた時は、股関節自体で痛みを発している可能性が高くなります。
よくある原因では股関節の炎症によって痛みを感じていることがあります。
炎症を起こす要因にはケガ・感染・アレルギーなどがあります。
これといって痛みを感じるような衝撃もなく股関節に痛みが出てきたならば、感染やアレルギーなど考えられます。
捻った・ぶつけたなど思い当たる事があればケガによるものと思われます。
その他には股関節に違和感や痛みを少し感じていて徐々に症状が強くなってくるものあります。
特に多いものは3つ目の徐々に症状が強くなってくるケースになります。
この場合は股関節に変形がみられることがほとんどです。
骨の形が変形する疾患には変形性股関節症・大腿骨骨頭壊死・関節リウマチなどがあります。
どの疾患も急に痛みが出てくるよりは小さな違和感や痛みなどから徐々に増悪していきます。
多くの人は違和感や痛みが増悪してくる途中で相談を持ち掛けてくることが多いと感じています。
□変形性股関節症
痛み: 股関節周辺の痛みが主な症状です。特に歩行や立ち上がるときに強く感じることが多いです。
腫れ: 股関節が腫れることがあります。これは関節の炎症や損傷によるものです。
動きの制限: 股関節の動きが制限されることがあります。特に曲げたり伸ばしたりするときに痛みが強くなることがあります。
歩行困難: 股関節の痛みや腫れにより、歩行が困難になることがあります。
変形: 長期間の症状や悪化により、股関節が変形することがあります。
□大腿骨頭壊死
痛み: 大腿骨頭の痛みは、特に歩行や体重をかけるときに強くなります。
腫れ: 大腿骨頭の周りに腫れが生じることがあります。
歩行困難: 大腿骨頭が壊れていると、歩行が困難になり、歩くときに痛みが強くなることがあります。
変形: 大腿骨頭が変形している場合、膝の形が異常に見えることがあります。
動きの制限: 大腿骨頭が壊れていると、膝の動きが制限されることがあります。
□関節リウマチ
関節の痛みと腫れ: 特に朝の目覚め時に痛みが強くなることが多いです。
関節の硬さ: 関節が硬くなり、動かしにくくなることがあります。
関節の変形: 長期間の関節リウマチでは、関節が変形することがあります。
疲労感: 関節リウマチの患者は疲れやすく、体全体に疲労感を感じることがあります。
皮膚の赤みや熱感: 関節周辺の皮膚が赤くなったり、熱を感じることがあります。
このようなことに当てはまるかもと思ったら早めに専門家に相談してみましょう。