前回、痛みの分類や急性痛・慢性痛の紹介をしました。基本的な痛みは当てはまってくるとおもいますが、ここに当てはまってこない痛みについて進めていきます。
それは幻肢痛と言うものになります。
幻肢痛を知るには幻肢を理解する必要があります。
幻肢とはケガ・事故・病気などで四肢を切断したあとに、実際は切断していてないはずの身体の一部がまだ存在している感覚をいいます。この感覚には動く感覚のあるものや麻痺して動かない感覚のものがあるようです。幻肢体験は身体から突出した部分で幻肢を体験できるようである。(手足・顔面・乳房・内臓・性器など)
幻肢は痛みなど不快感を感じる事もあります。痛みを感じる時は幻肢は動かせない感覚になっているようです。また、痛み以外でも性的オーガムズや疲労倦怠感なども起きるようです。そして、切断された部位を他の人の手で触れられると実際に触れている感覚もあるようです。
幻肢痛とは失ってしまった部位に対しても痛みを感じます。その痛みに対しても薬の服用や麻酔で効果を発揮するケースもあります。
幻肢・幻肢痛のメカニズムはどうなっているか。
単純に考えると切断された部位にあった受容器(刺激を受けるもの)なくなってしまうのでそこよりも上位の部分で生み出される痛みや感覚なのかなと予想できます。
どうやら大脳で生み出されているようです。本来なら末梢神経から信号が送られてきて大脳で反応しいますが、切断された部位でから信号を送ることは出来なので、末梢神経からの情報がなくなってしまったことで大脳で幻肢と関係するメカニズムがあるのでは考えられているようです。
現在の常識では大脳に関してはわからない事のほうが多く、実際は一割程度しか働いていないです。想像妊娠など不思議な現象を作り出しているのも脳でしょうから、痛みをつり出す事は難しくはないのかもしれません。
ここに慢性痛を改善するためのヒントが隠れているかもしれません。