現代病にくくられる第1弾として機能性ディスペプシアを紹介していきます。
その前に現代病とは社会的通称で疾患が存在するわけでもなく、時代や研究者によっても異なるので
おおまかに生活習慣やストレスが起因になる疾患をここでは現代病という枠に当てはめていきます。
本題に戻りますが機能性ディスペプシアは胃や十二指腸に明らかな異常が見られないにもかかわらず、胃の不快感や痛みが持続する状態のことをさします。
この機能性ディスペプシア悩んでいる人は多く、日本人の4〜10人に1人が経験もしくは罹患していると言われているようです。
主な症状は
□胃もたれ 食後に感じる重い感じ。食べ物が胃の中で停滞しているように感じます。
□早期膨満感 食事を始めてすぐにお腹がいっぱいになる感じ。少量の食事でも満腹感を感じます。
□みぞおちの痛み 胸の中央下部にあるみぞおち部分に痛みを感じます。
□みぞおちの焼けるような感覚 胃酸逆流のような、胸の中央下部に感じる焼けるような痛み。
□吐き気 食事後や空腹時に感じる吐き気。食欲不振も伴うことがあります。
この症状は大きくふたつのパターンに分けることが出来ます。
□食後愁訴症候群 食事の摂取にともなって起こる症状。
□心窩部痛症候群 食事摂取の有無にかかわらず起こることが多い症状。
機能性ディスペプシアの原因は明確に分かっていません。
いくつかの要因が考えられます。
□胃の運動機能の低下 胃の蠕動運動(消化のための動き)が低下し、食べ物が胃内に長く留まることで不快感が生じます。
□胃酸の過剰分泌 胃酸が過剰に分泌されることで、胃の粘膜が刺激され、痛みや不快感を引き起こすことがあります。
□自律神経の乱れ(ストレスの影響) ストレスや精神的な緊張が胃の働きを乱すことで、消化機能が低下します。
□食生活の影響 脂っこい食事、刺激物、アルコール、カフェインの過剰摂取が症状を悪化させることがあります。
このように原因がハッキリしなくても胃の運動機能障害がかかわっていることがわかります。
胃は不随運動なので自律神経が正常に働くことが大切なので、生活習慣を見直していくことも大切です。
この他にも心理社会的要因などの悩みやストレスも関与するので結果を急いで求めすぎずにこうどうしていきましょう。