閉塞性動脈硬化症について

5分歩くと腰が痛くなることから話が進んでいき、

前回は腰部脊柱管狭窄症の話になりました。この疾患の特徴は間欠性跛行になります。

間欠性跛行が特徴になる疾患は閉塞性動脈硬化症も同様です。

特徴的な症状が同じでも原因は全く違うので治療方法も受診する診療科も違います。

今回は閉塞性動脈硬化症について紹介をしていきます。

この疾患は動脈の内壁に蓄積されたコレステロールや他の物質が硬化し、動脈が狭くなり血行が悪くなることで症状がでる病気になります。

症状

□脚の痛みやしびれ 特に歩行中に脚の痛みやしびれが現れることが多いです。歩行をやめて休憩をすると症状が消える。

□皮膚の変化 足の皮膚が乾燥しやすくなり、色が濃くなったり、ひび割れたりすることがあります。

□足の冷感 足が冷たく感じることがあります。

□足の潰瘍 足に潰瘍(ひび割れ)ができることがあり、これが感染を引き起こすこともあります。

□足の腫れ 足が腫れることがあります。

主な原因は

□高血圧 高血圧は動脈の内壁にダメージを与え、コレステロールの蓄積を促進します。

□喫煙 タバコの煙に含まれる有害物質が動脈を傷つけ、コレステロールの蓄積を促進します。

□高脂肪食 高脂肪食は血中のコレステロールレベルを上昇させ、動脈硬化を引き起こします。

□運動不足 運動不足は体重増加や高血圧、高脂肪食のリスクを高め、結果として動脈硬化を促進します。

□遺伝的要因 遺伝的要因も動脈硬化のリスクを高めることがあります。

この内容をみていくと生活習慣によって引き起こしてしまう可能性が高い疾患だと予測できます。

足の動脈が狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなり症状がでる疾患は現在は国際的に「末梢動脈疾患」で統一されています。

末梢の範囲は腹部大動脈から下肢動脈になります。

このあたり血液の流れが詰まれば、狭心症や心筋梗塞・脳梗塞などを合併することが多いので自分で可能な予防は

やって損はないと思います。

 

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