前回の肩こりの症状を改善していくためには慢性痛を理解していったほうがいいですよという内容の話をしました。これは非特異的腰痛にもいえることになります。
痛みの種類には急性痛と慢性痛があります。
急性痛の特徴は原因がはっきりとしていて、組織に器質的な損傷がある。そして、痛みの役割として体に危険があると知らせるためのシグナルになっている。痛みが解消される期間はおおむね数週間から三ヶ月未満になる。
慢性痛の特徴は原因が不明瞭(はっきりとわからない)で組織に器質的な損傷が見当たらないにもかかわず、三ヶ月から六ヶ月以上続く痛み。この痛みはなぜあるのかはわかっていない。
痛みとしてつらい状況は同じですが、痛みの内容はこのように大きく違います。
痛みが発生する順番は急性痛から慢性痛へ移行していきます。現段階でいきなり慢性痛になってしまうといった情報は発見できていません。
痛みを改善しようとする時に原因を探します。そうしないと治療や施術などの方針が決められないからです。
特に不思議な感じはないと思います。
急性痛でも慢性痛でも同じです。こういってしまうと慢性痛は原因が不明瞭なのではと先ほど出ていたけどと気が付く人もいると思います。
急性痛では時間を争うような病気の場合もあるので、原因を探ることと急性ではない確認を同時におこなってもいます。
急性痛は痛いイメージが付きやすいと思います。同じような痛みが慢性痛でも起こるからです。
原因を探るためには検査をします。
この時に画像検査をすることもあります。レントゲン・MRI・CTなどがあります。
誰でも何かしらの画像検査を一度は撮ったことがあると思います。
撮った結果、異常の有無が分かります。
ここで重要なことが画像で異常所見があったとしても、必ず痛みの原因にはなりません。正確に表現をすると痛みの原因の可能性があるということです。
これは年齢を重ねるほど体の組織は器質的に変化があることが多いので、いわゆる標準の形と同じでないけれど症状がないケースも少なくないからです。
今回はここまでになります。
続きは次回に持ち越します。