朝起きたときに、首や背中に鋭い痛みがあって、動けない・動かせない一瞬何が起きたのかと不安になった経験は多くの人が一度くらいは経験したことがあるのではないでしょうか。
寝違えと呼ばれる症状になります。痛みの度合いは、その時々で変わるのでいつも同じではありません。基本的に動かない状態だと痛みを感じることはなく、動いたり、動こうとしたりするときに痛みを感じます。
寝違えは痛くて生活をする上でも不便ですが、検査で画像などを(レントゲン・MRI・CT)撮影しても器質的な異常は見当たらない。身体所見をとっても痛み以外でこれといった異常は見当たらないので、正確な原因は分かりませんが、一般的に痛みに関与しているだろうと推測している要因で対処していくと症状は回復していくことがほとんどになります。
原因は諸説ありますがいくつか紹介します。
□睡眠中の不自然な姿勢
□飲酒後の睡眠や疲れ果てての睡眠
□体が冷えて血行が悪くなる
□スポーツや仕事での筋肉の疲労
□パソコン作業などで同じ姿勢を取ること
これはよく言われている理由になります。
予防は上記で紹介をしている反対のことを日常的にしないように工夫をすることになります。眠りについている時のことは対処のしようがない部分もあるので、眠りについている時の姿勢を受け入れることができる体に変えていくことが大切かもしれません。
しかし、月に何度も寝違えを起こしているのならば、意図的に予防に取り組む必要があるかもしれませんが、たまたま、寝違えを起こしてしまったケースでは痛みから解放されたら、予防でこれをしなけばと目くじらを立てる必要はないと思います。そのまま寝違えのことを忘れてしまいましょう。
寝違えは放っても一週間くらいで痛みが消えることが多いので、まずは冷やしたり、湿布を使ったりして様子をみてもいいと思います。心配だな・早く治したいという時は専門家に相談することも選択肢のひとつになります。
ひとつだけ気を付けておくことがあるとすれば、寝ている時に激痛で目が覚めてしまったという時は、別の病気が考えられるので、様子をみることなく救急車を呼びましょう。