交通事故やスポーツでの強い衝撃・転倒をしてしまった時に起きやすいケガにむち打ち症があります。むち打ちという言葉は聞いたことがある人は多いのではないかと思います。今回はむち打ち症について紹介をしていきます。
むち打ちがどんな時に起きるのか。イメージしやすいのは車で追突をされてしまった時になるでしょうか。座席に座っていて後ろから何かしらの外力によって押されてしまうと前側に押し出されます。前に押し出されると元に戻ろうとする力が生まれて前後に首が振られれてしまいます。この衝撃によって筋肉や靭帯を痛めしまい場合によっては炎症を起こし痛みが出現します。痛みの強度によって日常生活に支障をきたすものから日常生活には問題なものまで症状は幅広いです。
具体的な症状は
□首を動かすと痛い。または痛みで首が動かせない。首に関係する筋肉や靭帯などの軟部組織に損傷が起きている可能性が高いです。
□手や腕にしびれがが出る。神経根といわれる首の神経の出口の場所で圧迫があったり、炎症を起こしている可能性が強いです。
□バレー・リュー症状といわれもので自覚症状がメインになります。めまい・耳鳴り・眼のかすみ・息苦しさ・喉の違和感・頭痛・頭重感など様々な症状が現れます。はっきりとしたメカニズムは分かっていませんけれども他覚的所見が見当たらないので自律神経に関わっていると考えられいる。
□脊髄が損傷してしまい手足のしびれ・筋力の低下・歩行困難などがあります。神経の大元にねる場所なので重度な症状になりやすいです。
治療方法は対処療法がメインになります。初期では首を固定するカラーを装着し首周辺の組織に過度な刺激が加わらないようにし、痛みを抑えるために薬を服用したりします。痛みの兼ね合いを観察しながらカラーを外しリハビリや運動療法なども行っていきます。
症状が軽快していくのは経験上は1〜3ヶ月くらいが多いように感じています。また早く状態を回復していく人の傾向は初期こそ安静にしていますが、無理のない範囲で早くから動かすようにしています。このあたりバランスが重要と考えています。