ここ数日は更年期障害の紹介がつづいています。更年期障害と聞くと女性に起こるもとイメージをする人は少なくないと思います。しかし、男性にも起こるものといわれる説もあります。現時点では分かっていることや分からないことがあり、男性の更年期障害はまだまだ議論の余地が必要と判断しているケースもあるようです。
今回は男性の更年期障害について分かっていることを前提に紹介をしていきます。
更年期障害は性ホルモンの減少によって起こる女性特有のものと考えられてきましたが、最近では男性ホルモンのテストステロンの減少によって加齢男性性腺機能低下・LOH(ロー)症候群と呼ばれて、一般的にはこのことを男性の更年期障害と呼んでいます。40代以降の男性にみられることが特徴になります。
男性の更年期障害に関係してくるテストステロンの役割は
□筋肉や骨を作る
□男性の性機能を保つ
□自己表現・自己主張をしながら社会で活躍する源になる
男性の更年期障害の症状は身体症状と精神症状に分かれます。
□身体症状 倦怠感・疲労感・筋力低下・頭痛・めまい・頻尿・勃起不全など
□精神症状 不眠・性欲減退・精神不安・イライラ・集中力低下など
この中でも特徴的な症状がテストステロンが社会性に関わってくる部分もあるので、「ひきこもり」や「非社会的」になってしまうことがあります。
このような兆候が表れても男性の更年期障害があることまだ知らない人が多くいることもあり、理解されにくい点もあります。
冒頭で男性の更年期障害はまだまだ議論の余地があるといれました。この理由はテストステロン減少によってだけで考える生物学的視点では説明できません。これは過労・退職などの社会的要因がトリガーになることも少なくないので原因がはっきりせず色々な要素が絡んでる発症する特徴もあります。
症状改善を目指す治療法は一般的に
□テストステロン補充療法
□ED治療薬
□抗うつ薬
□漢方薬
など使用します。
治療期間は個人差が激しく早くて半年くらい、長期間になる人もいます。生活習慣も関わってくるのこの点も見直すと良い結果につながりやすくなります。