閉塞性血栓性血管炎と間欠性跛行

間欠性跛行と関連する疾患の3つ目の紹介になるのが、閉塞性血栓性血管炎(バージャー病)になります。この疾患は特定疾患(指定難病)で原因がわからず、治療法も確立されていない疾病になります。理解しやすくいうといわゆる難病になります。

難病の定義は

□発病のきっかけがあきらかでない

□治療方法が確立されていない

□希少な疾病

□長期の療養を必要とするもの

現在の時点で338種類の疾病が難病法の指定難病になっています。

間欠性跛行が見られる疾患が大きくわけると3つある前々回くらいで説明していて、ほとんどは腰部脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症のふたつを押さえておくといいのではと思いますが、知識として指定難病でも閉塞性血栓性血管炎も入れておきましょう。

閉塞性血栓性血管炎(バージャー病)の症状は手や足の血管が塞がってしまい血液が十分に供給されなくて四肢や足趾の虚血状態になります。初期の段階では冷感・シビレ・色調の変化・安静時の痛み・間欠性跛行などがあり、手足の先に些細な傷が出来たとしても強い痛みを伴う潰瘍や壊死、壊疽を起こすことがしばしあり多くは足に出やすいです。しかし、手にも起こる可能性があります。

前回、紹介した閉塞性動脈硬化症との違いは手にも症状が出る・手指足趾が赤くなる・静脈にも炎症が起きるなどがあります。

治療法が確立されていないが日常生活で注意するべきこはあります。

最大の危険因子は喫煙になるので、病気の進行を抑えるためにも禁煙が大切になります。また、受動喫煙も避けるようにしましょう。また手足に潰瘍を作らないように清潔に保つ・保温を保つ・靴擦れに気をつけるなども必要です。そして、動脈硬化を起こさないように生活習慣をきをつけていくことになります。

治療法として血流改善をするために薬剤投与。虚血症状に最も効果あると言われているのが血行再建術(バイアパス手術)ですが重度の場合は効果を得られないこともあります。

 

 

 

 

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