前回は健康を目的にしたストレッチの効果を解説しました。今回はウォームアップやクールダウンで行うストレッチについて紹介をしていきます。
ここではスポーツをしている人が対象になる話になるのでまずはストレッチの種類から紹介していきます。
□スタティックストレッチ 反動を使わずにゆっくりと筋肉を伸ばしていく方法。
□ダイナミックストレッチ 身体を動かしながら筋肉を柔らかくする方法。
□バリスティックストレッチ 反動やはずみを利用して行う方法。
□PNFストレッチ パートナーに協力をしてもらいながら、筋肉の収縮と弛緩を繰り返す方法。
おおまかですがストレッチはこのように分けることができます。静的or動的と一人or複数のパターンになります。
ストレッチも色々と研究されていて報告も上がっているようです。スポーツをしている人がストレッチを行う理由はパフォーマンスアップ・ケガの予防・疲労回復がメインになってくると思います。人によってはルーティンのひとつして取り入れている場合もあるでしょう。
最近、ストレッチで定説になっているのはウォームアップでは動的ストレッチを行い、クールダウンで静的ストレッチを行う。理由はウォームアップでのスタティックストレッチをストレッチを行った場合パフォーマンスが落ちるという報告が多数あがっているからになります。ひとつひとつの実験結果を統計学に分析・検証した結果でメタアナリシスといってエビデンスの信頼度が高くなるからです。
研究のおもしろいところは逆の結果になった実験もあるからだです。トッププレイヤーを対象にトルコのガジ大学でジョギング5分と静的ストレッチを15〜45秒数ごとに組み合わせた結果は15秒の静的ストレッチの時は筋力が上がったという結果もあるようです。
こういった事実も含めて考えると筋肉に刺激を与える時間も影響があるかもしれません。静的ストレッチにしても、動的ストレッチしてもウォームアップで時間が長くなることは避けた方がいいと言えそうです。