たまに相談があることに尻もちをついてしまってから、座ると痛みが強くて立っていた方が楽・歩いているとお尻のあたりが痛いなど訴えになります。尻もちをついてしまう場面は階段を下りている時に足を踏み外す・滑らせる、豆雨の日に濡れたタイルやマンホールで足を滑らせる、冬場なら地面が凍っていて足を滑らせることなどが考えられます。このような時は尾骨骨折・尾骨不全骨折や打撲の可能性が強くなり、まれに脊髄損傷もあります。
尻もちをついてしまった時に起きるケガとしては大きく分けると打撲>尾骨骨折・尾骨不全骨折>脊髄損傷の順になります。大きなケガになるほど確率は低くなってきますが、たかが尻もちと思ってはいけません。特に危険な尻もちの仕方としてはイスから立ち上がったところイスをどかしてしまう悪戯をして怒られた経験がある人もいるでしょうがこれは本当に危険で目で確認していなくてもイスがあるものとして座る行動をするので想像以上のスピードで衝撃が加わるの力が抜けているので酷いケガになる可能性が高くなります。足を滑らせて尻もちをつく時にはどんな人でも意識を無くしていない限り完全に脱力をすることはほぼあり得ないので危険度が変わります。こういった悪戯は笑えない結果になってしまうかもしれないので絶対にやめましょう。
実際に起きやすい打撲と尾骨不全・骨折尾骨骨折の分かれ道は何かといえば運の良し悪しとなってしまいますが、しいていえば上手く受け身を取れるかどうかになるのではと思います。この理由は尾骨自体は小さな骨になりを尾骨に直接外力が加わらなければ不全骨折や骨折はほぼ避けることが可能になります。その為に尻もちをつくとしてもお尻全体をつけるように広い面を地面につけるようにすることがポイントになります。すなわち、とっさの動きになるので無意識に受け身を取る訓練をしておくといいと思います。
また受け身が自然と出来れば転んで手や足の骨折を瀬戸際で防ぐことに役立つので出来るようにしておくことをお薦めします。