筋トレをして筋肉痛を感じて筋肉が成長しているなと満足していたりすることは例外としてありますが、基本的に体に痛みを感じている状態が好きな人はいないと思います。
痛いと感じている時に痛みから楽になっていくには痛みを出している原因を取り除いていくと痛みを感じずに済みます。
痛みはなぜ感じるのか。原因があったとしても痛みを感じなければ楽なのにと思うかもしれませんが、痛みにはきちんとした役割があります。痛みを感じることによって体を危険から守ります。それはケガや病気など生命活動を維持するために必要な機能に異常をきたしている時に知らせてくれる警報になります。
もし、痛みがなければ、体に異常が現れていたとしても気がつくことができません。しかし、痛みを感じる事で危険を回避したり、察知したりなど生命活動の維持につながります。
この痛みには部位による分類と原因による分類が一般的な考え方になります。
部位での分け方は体性痛と内臓痛になります。
□体性痛 痛みの場所がはっきりしていて、体表・筋肉・骨などで鋭い痛みが起きる。
□内臓痛 痛みの場所は不明瞭で、色々な部位に放散し、内臓の圧迫や収縮などによって鈍い痛みが起きる。
痛みの原因には侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛に分けられます。
□侵害受容性疼痛 外傷や感染などの刺激によって起こる。刺激には熱刺激・機械刺激・化学刺激などあり受容器がこれらに反応して痛みを発する。
□神経障害性疼痛 神経自体が圧迫や損傷などによって起こる痛み。
痛みを減らしたり、消失させていくためにはこれらの理由を取り除いていくことになります。基本的には痛みのメカニズムで分かっているものに対してアプローチを行うと良い結果につながりやすいです。しかし、痛みは最終的に脳で判断されるのですが、ここまでで紹介してきた理由の他に情動的・認知的・社会的な側面まで関与してくるので器質的な部分だけ判断はせきません。
逆をいえば損傷や圧迫が存在しても痛みはないというケースも存在するので、もし、理論にそぐわないことが起きている時は現実を最優先し痛みと向き合っていきましょう。