前回は痛みの伝え方について肩を題材にして話を進めていきました。今回は肩関節周囲に出てくる痛みについて紹介をしていきます。
肩の範囲は一般的に話している場所と医学的にな場所でズレが生じることは前回お伝えしたので割愛しますが、肩の関節の構造を知ると何となく痛めやすいなと感じるかもしれません。
上記の図を見ると分かりやすいと思います。上腕骨は腕の骨になります。そうすると腕の骨がぶら下がっていることが分かるのではないでしょうか。これは骨だけの図になりますがこのような構造になり実際はまわりに筋肉が付いているので筋肉に依存する割合が高くなっています。肩の関節は球状で色々な方向に動くことができるの動かし方によっては筋肉に対して負担が過度にかかることで痛みが発生しやすいです。
肩関節で起きやすいケガや痛みの紹介していきます。
□脱臼 上記の図が正常な骨の位置になりますが、上腕骨頭の位置がずれてしまい肩の関節を動かせない状態になります。肩関節の脱臼にも種類があり外傷性肩関節脱臼・反復性肩関節脱臼があります。
□骨折 上腕骨近位端骨折 わかりやすくいうと上腕骨頭付近で起こる骨折。高齢者の転倒で多い。
□肩関節唇損傷 関節唇は関節のまわりについている軟骨で関節を安定させるために大切なものになります。これが繰り返し負荷を受けることで傷つくと痛みにつながることが多い。スポーツで痛めることが多いですが日常生活でも起きうるので気をつけましょう。
□腱板損傷・断裂 腱板とは肩の関節を支えるための4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)をさします。スポーツや転倒が原因になることもあります。しかし、加齢により特に原因が見当たらない場合でも起きます。
□凍結肩 肩甲骨と上腕骨をつなぐ関節包が炎症を起こして収縮して硬くなり、痛みで肩が動かなくなります。
などがあります。
この他にも疾患はありますが、代表的なものを選んでみました。
肩の痛みを改善するには構造を知ることも大切になります。