腰の痛みについて相談を受けることは多いのですが、腰痛といっても痛みの表現の仕方は様々です。何かに例えて伝える。ズキズキ・ジンジンを音で表現する。具体的な動きを伝えるなどの方法があります。どれを聞いても辛さの度合いは何となく理解できます。表現の仕方は割と痛みに比例して似てきます。
分かりやすい例を挙げるとギックリ腰など炎症に伴う痛みの場合はズキズキ・ジンジンなどと表現をする人が多いです。あとは時間の経過なども合わせて伝えることが出来ると痛みの原因にたどり着きやすくなります。まずは体に感じている痛みを素直に伝えましょう。
今回は腰が痛いと感じた時に該当することがある腰部脊柱管狭窄症について紹介していきます。
この疾患はたくさんの媒体で紹介されているので知ってるよという人も多いと思いますが病態や症状を確認していきます。
症状が出る原因は骨の内部に脊髄(神経)が通る空間があり、この空間を脊柱管といいます。何かしらの影響により脊柱管が狭くなってしまい脊髄を圧迫してしまいます。その結果、腰の痛みや下肢の痛み・しびれなどの症状が出現します。
脊柱管が狭くなってしまう理由はいくつかあります。主な原因は加齢による骨の変性が多いことから比較的年齢の高い人に起こりやすいです。
腰部脊柱管狭窄症の病態は3種類あります。
□馬尾型 馬尾神経を圧迫し、両足にシビレや脱力感が現れる
□神経根型 神経根を圧迫し、主に片足に痛みやシビレが現れる
□混合型 馬尾神経と神経根が同時に圧迫される。両方の症状が現れることがある
症状は痛みやシビレが腰・下肢にでますが特徴的な症状は間欠性跛行になります。
間欠性跛行とは歩いていると下肢に痛みやシビレが出てきて足が前に出せなくなります。こうなってしまった時に前かがみや座ったりすると症状が回復して再び歩けるようになるが歩く休むを繰り返すことになります。
間欠性跛行は今回紹介しているように神経からくるものと血管からくるものがあるので、間欠性跛行ではと感じたら早めに専門家に相談しましょう。