ウォームアップ・クールダウン 目的編

今までスポーツ障害など運動に関するケガについて、度々、紹介しその都度「ウォームアップ・クールダウンは大切です。」と伝えてきましたが、具体的にどのような効果や役割があるのかに全く触れていなかったのでウォームアップ・クールダウンについて知識を深めていきましょう。

なぜ運動の前にウォームアップの目的

□体温を上昇させる 体温を上昇させると血管が広がり体の隅々まで酸素を運ぶことができ効率よく体を動かせる状態になります。

□関節の可動域を広げる 体温が上がり血流は良くなっているので筋肉や腱の柔軟性が高まります。関節の可動域がより広がり、パフォーマンスアップやケガの予防に繋がります。

□神経伝達をよくする ウォームアップで体を動かし中枢神経を興奮させて目的の運動をする時に即座に体が反応できる状態になる。

□心拍数と呼吸数を徐々に上げる 目的の運動と同等の心拍数と呼吸数に近づけ、心臓や肺に急激な負担を掛けないようにする。

□気持ちの準備 これから運動をするという心の準備になる。

クールダウンの目的

□循環アップ 運動によって筋肉に溜まった血液を脳や心臓に戻していく。

□体の保護 主に筋肉や腱の低下した伸縮性や柔軟性の回復。

□疲労回復 運動直後に筋肉に残っている疲労物質を血中に放出させて全身に循環させることで体に疲労を残さないようにします。

ウォームアップ・クールダウンはそれぞれ目的があり、最終的にケガの予防に繋がっていきます。何のために行うのかを明確して、惰性で行わないように気をつけ、どちらも時間にすると10〜15分位ですべてを終わらせるようにしましょう。

どうしても、行いたい運動がメインになり、前後で行うウォームアップ・クールダウンはおまけになりがちですが、全部を合せてひとつの運動になります。メインになる運動の強弱に関係なくウォームアップ・クールダウンは行いましょう。

次回はウォームアップ・クールダウンの実践方法を紹介します。

 

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