柔道は日本のお家芸といえるスポーツで人口も比較的多く、日本が世界に誇る競技のひとつになります。
そして、コンタクトスポーツになるので、ケガの分類では外傷が必然的におおくなります。
主なケガは以下になります。
□捻挫 足首や手首の捻挫が多く、特に技をかける際や受け身の際に発生しやすいです。
□肩関節脱臼 投げ技や相手に引っ張られる動作の中で、肩関節に強い負荷がかかり脱臼が起きることがあります。
□靭帯損傷 膝や足首の靭帯損傷が多く、特に技をかける際や受け身の際に発生します。
□脳震盪や打撲 受け身が不十分な場合や、相手と激しくぶつかる場面で頭部を打つことがあります。
□腰痛 腰を使う動作が多いため、腰への負担が蓄積し、腰痛が慢性化することがあります。
どんな場面で起こりやすいのか。
□投げ技の実施中 投げ技をかける際や受ける際に、相手の体を支える力が不足することでバランスを崩し、足首や膝を捻挫することがあります。また、受け身が不十分な場合、肩や肘を負傷するリスクも高まります。
□技の受け身を取る瞬間 受け身が不十分だと、頭部や背中を打つことがあり、脳震盪や打撲の原因になります。
□組み手の際 手の腕や衣服を強く引っ張る動作で、肩や肘の関節に負担がかかり、脱臼や靭帯損傷が起こることがあります。
□練習中の乱取りや試合中 乱取りや試合中は、技をかけるタイミングがずれたり、予想外の動きが発生するため、互いに激しくぶつかることがあります。このような状況では、打撲やねんざが発生しやすいです。
□柔道特有の動作 柔道では、腰を使う動作が多いため、繰り返しの負担が腰痛の原因となります。
このように相手と対峙にしている時にケガが起こることがほとんどなので、
予防のために必要なことは、
□基礎体力をあげる(筋トレなど)
□基礎練習をする(受け身など)
地味なことをコツコツ続けて体力と技術の基礎を磨くことが
競技のレベルアップとケガの予防につながっていきます。