前回に引き続き頭痛の話になりますが、今回は一次性頭痛の緊張型頭痛を紹介していきます。
一次性頭痛は「頭痛もちの頭痛」と呼ばれるくらい多く約3000万いると言われています。内訳は緊張型頭痛2200万人・片頭痛840万人・群発頭痛1万人になるようです。
多い順に症状などを解説していきます。
□緊張型頭痛 症状の特徴は頭全体が鉢巻で締めつられたような頭痛です。めまいや首・肩のこり感を感じることもあります。見られない症状は吐き気や嘔吐になります。主な原因は身体的・精神的ストレスにより筋肉の緊張によるものと考えられています。その他にも筋肉中にたまった乳酸という説・神経の機能異常による説など様々なことがいわれていますが正確にはわかっていません。頻度の低い緊張型頭痛は末梢性の関与が高く、頻度の高い緊張型頭痛は末梢性と中枢性が複雑に絡み合っていると考えられている。
対策
□運動や入浴で血行をよくする
□生活習慣で正しい姿勢を取るように意識すること
□長時間、同じ姿勢を取り続けないこと など
これらのセルフケアをしてみましょう。頭痛に対して身体的要因の関与が強い場合は症状の軽減や改善につながります。
あまり効果が見られない時は薬物療法がおこなわれます。注意する点は薬物を乱用しすぎると薬物乱用頭痛になってしまうので医師の指示のもと行うことを推奨します。
緊張型頭痛にも分類があります。
□稀発反復性緊張型頭痛 1カ月に1日未満(年間12日未満)の頻度で起こる
□頻発反復性緊張型頭痛 1カ月に1日以上15日未満(年間12日以上180日未満)で頻度が高く持続時間が長い頭痛
□慢性緊張型頭痛 1カ月に15日以上(年間180日以上)の日数がある頭痛
日常生活に支障を来たすレベルは頻発反復性頭痛と慢性緊張型頭痛になり、日常生活でストレスを受けた時の反応として考えられる頭痛は稀発反復性頭痛になります。
いずれの場合も検査などをして二次性頭痛を否定できて始めて言えることになります。