一般的に姿勢がわるいと言われる状態では筋肉や関節に負担がかかり、肩こりや腰痛などの要因になったりします。
しかし、姿勢がわるいからといって肩こりや腰痛などに必ずなるわけではありません。
なぜ、姿勢の良し悪しに関する事が色々なところで言われるのか。
おそらく、いい姿勢の状態から逸脱した時におきた体の不具合や構造的な話が大きくなり、いつまにか、スタンダードな話に置き換わっていったのではないかと思います。
姿勢について冷静に考えてみましょう。
いい姿勢とは体の構造で考えます。最小限の力で力学的かつ精神的に安定した状態をさします。
わるい姿勢とはいい姿勢から外れ、日常生活や仕事や学業に支障をきたした姿勢をさします。
この事に当てはめて姿勢の良し悪しを判断するとおそらくいい姿勢の人はいないのではないかと思います。
姿勢がわるくなる大きな要因に
□脊柱(背骨)の変形
□体幹筋の萎縮・機能障害
□神経障害
□人格や情緒などの心理状態
などがあります。
これらの大きな要因につながる疾患もあります。この場合は、姿勢がわるくなったとしてもどうにもならないこともあります。
一般的に姿勢がわるいといわれる猫背などを理由にした肩こりや腰痛などもありますが、過度に気にする必要は全くないと言えます。
理由として、姿勢は静止している状態で判断します。姿勢の連続が動作につながっていきます。パラパラ漫画をイメージしてもらう言っている事がわかるのではないでしょうか。
いい姿勢で静止していたら体は楽なのかと言えば、その姿勢で普段は静止していなけば、つらい姿勢になります。ただ、見栄えはいいかもしれません。
姿勢で大切なことは、いい姿勢・わるい姿勢を考える時に前提条件を何にするかにより、良し悪しの基準や判断がかわります。
見栄えや印象を重視したい場面ではいわゆるいい姿勢を取っていた方が有利だと思います。
この機会に色々な姿勢を取ることが出来るか確認してみましょう。