日常生活の中で腕や足がシビレることは寝てるときに腕が体の下にあったり、正座をしたりなどで、誰でもたまには経験すると思います。そして、いつのまにかシビレはなくなってしまっている人が大多数なので気に留めることもないと思います。
しかし、なかには同じ動きをすると必ずシビレる人やシビレがなくならない人もいます。この様な時は、シビレに関係する要因と考えられることを取り除いていくと症状改善につながっていくことが多いです。
よくある例としては、腕を肩より高くあげる動作でシビレや痛みが出てしまうことが多いです。日常生活動作である動きとしては洗濯物干す・棚の荷物取る・吊革につかまるなどが訴えにあがってきます。
この例を参考にして症状改善の方法を考えていきます。
動作によって腕にシビレや痛みが必ず出現する場合は主な原因としては首で神経を圧迫している・腕に流れる血流が悪くなるのどちらかになることが多いのです。
今回のケースでは腕をあげる動作で症状が出現してくるので、血流による理由のほうが確率は高くなります。
腕を上げると血流が悪くなりシビレや痛みが出てくると胸郭出口症候群と呼ばれる疾患が考えられます。
胸郭出口症候群になりやすい人の特徴はなで肩の女性に多くみられます。また、筋肉を鍛えている人に発症するケースも少なくありません。
胸郭出口症候群は3つに分類できます。
□斜角筋症候群 斜角筋隙という隙間の通り道がせまくなり神経や血管を圧迫する
□肋鎖症候群 肋鎖間隙という隙間の通り道がせまくなり神経や血管を圧迫する
□小胸筋症候群 小胸筋下間隙という隙間の通り道がせまくなり神経や血管を圧迫する
症状の改善方法は運動療法などを利用して、姿勢の改善や腕の動かし方の習得をします。
神経や血管が通る隙間のまわりの筋肉が過度に筋緊張を起こさないように筋肉に柔軟性を持たせると神経や血管の通りを妨げることがなくなるので辛い症状が解消されています。