前回、肩こりの定義についての内容でした。今回は原因について考えていきたいと思います。
基本的な所で肩こりは急性痛or慢性痛のどちらにあてはまってくるか。これは確実に慢性痛になります。
肩こりの原因を知るには慢性痛への理解が必要になってきます。
慢性痛は「急性疾患の通常の経過、あるいは創傷の治癒に要する妥当な時間を超えて、長期(3ヵ月または6ヵ月)にわたって持続する痛み」(国際疼痛学会)と定義されています。
要約すると病気やケガなどの器質的なものは治っているのけれども痛みは感じている状態となります。
肩こりには器質的損傷が無いケースで大半を占めます。そうすると原因がわからないとなってしまいます。その通りで慢性痛の原因を突き止める事は不可能なのです。慢性痛の話は理解に時間が必要なので一旦ここでストップします。
世間一般で肩こりの原因とされているものは要因に過ぎません。原因は物事を引き起こすものなので複数にならないからです。
便宜上、馴染みのある原因という言葉を用いて進めていきます。
肩こりの原因いわれるもの
□運動不足
□ストレス
□眼精疲労
□同一姿勢を取る時間が長い
などは代表的なものになってきます。
どの項目も仕事や日常生活で関わってくる内容ばかりです。
この結果として筋肉が硬くなり血行が悪くなることによって肩こりの症状が引き起こされます。
症状の改善を目指す時に気を付けたい事があります。
肩こりは慢性痛という観点からまずは症状をゼロにす事を目標にしない方が賢明です。原因となるものは明確にはわかりません。よって、症状があると日常生活を送るうえで今一番困っている事を現状よりもいい状態に変えていく事を目指していく事でハードルを下げてひとつひとつクリアしていくと肩こりの症状から少しずつ離れていくきっかけになります。
症状を感じる時間を少しずつ減らしていきましょう。
その先に肩こりを気にしないで生活を送ることが出来るチャンスがあります。