学校で側弯症の検査は行っているので名前を知っている方が多いと思いますが、実際はどういったものなのか。わからない方も居ると思います。
側弯症について紹介していきます。
学校で検査をしていると冒頭で言いましたが、検査の呼び方は途中で変更されています。側弯症学校検診が1979年に導入されて2016年に運動器学校検診に変わりました。家庭で子供の手足の評価を行い、その後、学校医に視触診が実施され総合判定を行い、脊柱側弯症を疑われると整形外科を受診することになります。
側弯症とは脊柱と呼ばれる骨の部分が左右に曲がってしまう状態を言います。
脊柱の解剖学的に正しい状態は頸椎(7個)胸椎(12個)腰椎(5個)があり正面から見ると真っすで横から見ると字状になります。
図でイメージをすると左側が側弯症・右側が正常になります。
側弯症のほとんどが特発性側弯症になり原因のわからりません。全体の約85%と言われています。残り約15%が原因の分かっている側弯症になります。
思春期の女子が多い。
どのような影響が出てくるか。
重度なものでなければ生命に関わる事はありません。そして、痛みを感じる事も稀になります。
一番は外見上の心理的負担が出てくる可能性があるという事になります。身体の左右差がぱっと見でわかってしまうものから直ぐには気がつきにくいものまであります。
チェック方法は
気を付けの姿勢から前屈をします。この時に肩甲骨の高さが揃ってない。また、気を付けの姿勢をした時にウエストや肩の高さが違うなどあれば脊柱側弯症が疑われます。
軽度の側湾症ですと運動療法など改善がみられることもあるようですが、こちらは改善をさせる為と言うよりは現状をキープし今よりも悪くしない予防的な意味が強いようです。
運動療法の考え方としては左右の筋力バランスを整える為にストレッチポールを使ったり筋力トレーニングをしたりします。自己流で行うよりも専門知識のある方にプログラムを作ってもらう事が望ましいと思います。