地球上の生物すべてが持っている生体のリズムに「体内時計」があります。時間周期がおよそ24時間のものをサーカディアンリズムと呼びます。日本語で「概日リズム」と言います。
この他にも生体のリズムはあり、一週間以上のリズムをインフラディアンリズムと言い、単位は一週間・一ヵ月・一年と大きく三通りに分けられます。
これを知って何かあるのと思う方もいるかもしれませんが、生活する上で重要な自律神経に関わってきます。自律神経は交感神経と副交感神経の二つがバランスを取り合って体の機能を調節しています。
サーカディアンリズムとは体の何に役立っているか。
一日を一定のリズムで過ごせるように身体を調整しています。一日は24時間ですが、体内時計は一日24.5時間とも25時間ともいわれています。時間で考えると微妙なズレが生じてしまいます。このズレを調整してくれるのが体内時計になります。
どのように調整しているのか。
睡眠から朝起きた時に太陽の光を体に浴びる事で体内時計がリセットされる事で時間のズレを調整しています。
体内時計リセットし24時間に調整され動きだします。
人の生理機能のうち、睡眠覚醒のサイクル・体温変化・ホルモンの分泌・神経活動・摂食・エネルギー代謝・運動機能など多くの現象や変化このリズムによって制御されていることが分かってきています。
もし、電気がこの世になかったらこのリズムの事を知らなくても太陽の光に自然と合わせて行動するので、リズムが狂う事もほとんど皆無でしょう。しかし、現在は文明の発達で夜でも活動が可能で、仕事も昼夜問わず色々な働き方もあります。ただでさえ体内時計と一日の長さには微妙なズレがあるので、夜活動する事が多いほど生物としての活動時間から逸脱していきます。
そのような時にサーカディアンリズムを知っている事で、生活の中に少し工夫をしていく事で、体調不良などの改善に役立つ可能性が出てくるのではないでしょうか。