慢性痛への理解②

前回、慢性痛と急性痛の違いを記しました。

ここからは、慢性痛にもう少し解説していきます。

慢性痛を抱えている人数は国内で約2,315万人と言われています。

これだけ多くの方悩んでいる症状なので、

知り合い同士で「この方法が良かった」「あの方法が良かった」など

色々な情報のやり取りやTV、雑誌などでも「肩こりに効く○○」「腰痛に効く○○」など

セルフケア紹介されています。

どの情報も正解であり不正解でもあります。

何故この様な言い方をするのか。

効果を感じる一方で効果を感じない方もいるからです。

多くの方が既に気が付いている事ですが個人差がどの方法にもついて回ると言う事です。

ではどうすればいいのか。

慢性痛は原因が不明瞭と言う特徴があります。

逆説的に考えると検査をしても身体の構造的に異常が無いと言うことになります。

ですから検査は重要になります。

ここで言う検査とは重篤な疾患が隠れていないか又は疑わしい事がないか。

この部分は確実にクリアし、安心して慢性痛の改善に取り組むべきと考えています。

検査は異常無しと言われ安心できる方、痛みはあるので安心できない方と反応は様々です。

安心できない場合、画像(MRIやCTなど)を撮影してみようとなる事があります。

いざ画像を撮影すると画像所見で骨に変形が見つかる事は多いです。

このような場合でも必ずしも痛みの原因とは限りません。

どちらかと言うと痛みの原因かもしれないと考えておきます。

なぜなら、高齢になるにつれて骨の変形はほとんどの方にあるとわかっています。

骨に変形があっても痛くない方もたくさんいます。

痛みがあることはつらい事なので、原因をはっきりとさせてある意味安心したいと気持ちは十分りかいできます。

もう一度確認しますが、慢性痛の原因は不明瞭なのです。

痛み→痛みに関する偏った捉え方→動く事に対する恐怖→痛みを増悪させる運動回避→

過剰な安静→筋力や持久力などの低下

このループから抜け出す事が重要になります。

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