梅雨入りをしたと思ったら、雨は数日降ったのみで、すぐに真夏並みの暑さがやってきました。
ここ数年の夏は10数年前と比較するとあきらかに気温が高くなり、その期間も長くなっています。
日本は気温が高くなると同時に湿度も高くなってくるので、蒸し暑く不快指数が高いと言えます。
そして、熱が体にこもりやすいので熱中症のリスクが増えます。
特に気温の高さに体が慣れていない時は誰でも熱中症になりやすい考えられます。
このタイミングで大切なことは暑さに慣れるという事になります。
つまり、暑熱順化しようとなります。
暑熱順化は、体が暑さに適応することで、心拍数の抑制、発汗の効率化、体温調節能力の向上、血液量の増加などを促します。
これにより、暑い環境での身体的負担が軽減され、熱中症のリスクが低下します。
通常、完全な順化には1~2週間かかるとされていますが、個人差や環境により異なるため、計画的に取り組むことが重要です。
初日は軽い負荷の30分程度の軽い運動(ウォーキングやジョギング)を暑い環境で行い、体の反応を確認します。
時間を徐々に延長して毎日5~10分程度、運動時間を増やし、1週間程度で60~90分程度の活動に慣れることを目指します。
暑熱順化中は発汗量が増えるので、こまめな水分補給を運動前、運動中、運動後に少量ずつ(150~250ml程度)水分を摂取します。
のどが渇く前に飲む習慣をつけましょう。
ここで注意したい事は、一度暑熱順化が完了しても、涼しい環境に長期間いると適応が失われます。
週に2~3回、暑い環境での軽い運動を続けることで、順化状態を維持できます。
人の体は良くも悪くも環境に慣れるという事を忘れてはいけません。
熱中症にならないように暑熱順化していく事は大切だと分かったと思いますが、
一番大切なのは単純に体が熱くならないようにする。
暑くなってきたら体を冷やすことが大原則にあるという事を頭に叩き込んでおきましょう。