オスグットシュラッター病について

成長にスポーツをしている子たちが膝が痛いということはすくなくありません。

痛い場所を確認すると膝の少し下でスネの一番上あたりがポコッと隆起していることがあります。

これはオスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter Disease、以下OSD)は、成長期の子ども(主に10~15歳)に多く見られる膝のスポーツ障害になります。

一般的に馴染みのある言い方だと成長痛と言ったりもします。

OSDは、成長期に骨成長と筋肉・腱の成長のバランスが崩れることで発生します。

大腿四頭筋が膝蓋骨を介して脛骨粗面に付着する膝蓋腱が、激しい運動により繰り返し牽引されることで、成長軟骨が部分的に剥離し、炎症や骨片形成を引き起こします。

主な症状は膝下の脛骨粗面の痛み、腫れ、圧痛、隆起です。運動時や膝を曲げる動作(ジャンプ、ダッシュ、キックなど)で痛みが悪化し、膝を床につける動作が困難になる場合もあります。

症状は数週間から数か月続き、成長期終了後に自然軽快することが多いですが、成人期に軽度の隆起や不快感が残る場合もあります。

治療方法は保存的治療が中心で休息、活動制限、冷却療法、ストレッチング、筋力強化が基本になります。

また、大腿四頭筋やハムストリングの柔軟性向上は再発予防に有効です。

膝サポーターやテーピングの使用が痛み軽減に役立つとされ、特にスポーツ復帰時に推奨されています。

スポーツ復帰のタイミングは、症状が軽快した後に段階的なプログラムを組んでいきます。

完全な安静よりも、痛みのない範囲での軽い活動を維持しつつ、筋力と柔軟性を回復させることが重要です。

復帰時期は個人差があり、通常数週間から数か月かかりますが、成長軟骨の癒合(男子18歳、女子16歳頃)まで注意が必要です。

超音波による脛骨粗面の軟部組織評価が、炎症の程度や骨片の状態を詳細に把握するのに有用とされています。

これにより、治療計画の個別化が進んでいます。

OSDは自然に治っていくことが多いのですが、早い時期から対応することで予防できると考えられているので

痛みを訴えてきた場合は専門家に診てもらいましょう。

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