前回は一次性頭痛について解説をしました。
こちらは日常会話でよくでくる頭痛なので「頭痛持ちの頭痛」と言えます。
今回、紹介する二次性頭痛については時間を争うものもあるので、
なかなか遭遇しないと思いますが、知識として頭の片隅に入れておきましょう。
二次性頭痛は、他の疾患や状態が原因で起こる頭痛です。
脳血管障害による頭痛
□特徴 くも膜下出血や脳梗塞など、脳の血管異常が原因。
突然の激しい痛み「雷鳴頭痛」や意識障害、吐き気、麻痺を伴う場合がある。
□タイミング 特に高血圧や動脈瘤の既往がある場合、ストレスや過労時に急激に発症。
年齢を問わず、突然の強い頭痛は緊急性の高いサイン。
対処法 直ちに医療機関を受診。CTやMRIで診断し、緊急治療が必要。
副鼻腔炎による頭痛
□特徴 鼻づまりや顔面の圧迫感、額や頬の痛みを伴う。風邪やアレルギーが原因で副鼻腔に炎症が起きる。
□タイミング 風邪の後やアレルギーシーズン(花粉症など)に多く、朝や頭を下げたときに痛みが強まる。
□対処法 抗菌薬や鼻洗浄で治療。耳鼻科受診が推奨される。
薬物乱用頭痛
□特徴 鎮痛薬の過剰使用(特に1か月に10日以上)が原因で、毎日または頻繁に頭痛が起こる。
元々の頭痛(片頭痛や緊張型頭痛)が悪化する形で発症。
□タイミング 鎮痛薬の効果が切れるタイミングで痛みが再発。朝や薬の服用間隔が空いたときに多い。
□対処法 鎮痛薬の使用を制限し、予防薬や生活改善を行う。専門医の指導が必要。
原因の分かっている頭痛の代表的なものを紹介しています。
もちろんこの他にもありますが、特に脳血管が原因になるものは緊急性のあることが予想できるので
ここにひとつでも当てはまるのであれば最悪の事態を想定した行動を取ることをおすすめします。
何かの縁でこの文章を読んだ人は、何度も遭遇することはないケースだと思いますが
もしもの時に役に立てば幸いです。