体の調子が悪くなると肩がこるという人は少なからずいます。
だから、肩こりという言葉を聞いたことが無い人はいないと思います。
肩こりのつらさとはどんなものなのか。
□首や肩の筋肉が硬くなって不快な感覚
□首や肩に痛みを感じる
などが一般的な症状になります。
肩こりは体で感じる症状で疾患名でありません。
また、肩こりの明確な定義はなく主観的な感覚がものをいう感じになっています。
ここで大切なことは肩こりの症状を感じている時にきっかけになる疾患が隠れていないかになります。
通常であれば肩こりは慢性的な症状になるので、はっきりとした原因に器質的な異常は見当たらないことが前提になります。
しかし、肩こりと似たような症状だとしても、別の疾患が潜んでいることもあります。
たとえば、
頚椎椎間板ヘルニア 椎間板が突出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが生じます。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 肩の関節が炎症を起こし、動かしにくくなる病気です。
変形性頚椎症 頚椎が変形し、神経を圧迫することで痛みやしびれが生じます。
高血圧症 肩こりや動悸、のぼせなどの症状が現れることがあります。
腱板損傷 肩周りの筋肉が損傷し、痛みや動かしにくさが生じます。
狭心症 心臓の血流が悪くなり、肩こりや胸の痛みが現れることがあります。
心筋梗塞 心筋への血流が途絶え、肩こりや胸の痛みが現れることがあります。
このあたりの疾患などはテレビの健康番組でも紹介されるので知っている人もいると思います。
肩こりの症状があるからといっていきなり狭心症や心筋梗塞を疑うわけではありません。
このふたつについて人生においても出会う確率は低いですし、何度もあるものではないので過度に心配をする必要はありません。
その他の疾患については、珍しいものではないので肩こりの症状が今までと同じようにあったとしても、
普段と違う感覚や日常生活に支障をきたすようなことがあれば一度専門家に体の確認をしてもらいましょう。