悪習慣がやめられない

健康のために生活習慣が大切です。

そのために、「運動をしましょう」「バランスのよい食事をとりましょう」などといわれます。

当然ですが1回限りで終わるわけではなく、継続していかなければ効果を得ることはできません。

誰もが言われなくても分かっているけれど継続できない人は多いです。

これにはいくつかの要因があります。

□習慣形成 習慣は脳の神経回路に刻み込まれ、反復することで強化されます。特にストレスや疲れを感じたとき、脳は以前に成功体験を得た行動を繰り返そうとします。

□快楽と報酬 多くの悪習慣は一時的な快楽や報酬を提供します。例えば、喫煙や過食は即座に気持ちを楽にしますが、長期的には健康に悪影響を及ぼします。

□環境とトリガー 特定の環境や状況が悪習慣を引き起こすことがあります。例えば、友人との飲み会で過剰に飲酒してしまう、ストレスを感じるときに甘いものを食べてしまうなどです。

□意志力の限界 意志力は有限であり、他の決断やストレス要因が多いときには、悪習慣をやめるための意志力が不足することがあります。

□心理的依存 悪習慣は心理的な依存を引き起こすことがあります。例えば、スマートフォンの過度な使用は、孤独感や不安感を一時的に紛らわす手段となることがあります。

このようなこと挙げられます。

これは脳の報酬系が大きく関与します。

このシステムは特定の行動や経験が快感や満足感をもたらすメカニズムになります。

脳はドーパミンがたくさん出ると報酬を得るので快楽や満足感を感じます。

特に悪習慣になるものはドーパミンが分泌されやすいです。

具体的な例は

□喫煙 ニコチンは脳内でドーパミンの放出を促進し、快感をもたらします。そのため、喫煙は依存性が高く、やめるのが難しい習慣となります。

□過食 特に甘いものや高脂肪食品は、摂取時にドーパミンを大量に放出します。これが快感を引き起こし、食べ過ぎることにつながります。

□飲酒 アルコールもドーパミンの放出を促進し、飲酒時に一時的な快感をもたらします。しかし、過度な飲酒は健康に悪影響を及ぼします。

□ギャンブル ギャンブルは勝利時に強い快感をもたらし、ドーパミンの放出を促進します。そのため、ギャンブル依存症になるリスクが高くなります。

□スマートフォン依存 SNSやゲームアプリの使用は、通知や新しい情報の取得時にドーパミンを放出します。これが過度なスマートフォン使用につながる原因です。

□薬物使用 コカインやメタンフェタミンなどの薬物は、脳内でドーパミンの放出を急激に増加させ、強い快感をもたらします。しかし、これらの薬物は非常に依存性が高く、健康に深刻な悪影響を及ぼします。

悪習慣は一時的な快楽は得られても、長期的には健康や生活の質に悪影響を及ぼすことが多いです。

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