頚椎症性神経根症

首が痛くて何となく朝起きた時に始まったから寝違えたかなと思って、そのうち痛みも無くなっていくだろうと思ったら腕まで痛くなることが出てきた。

このような相談を受けることが度々あります。

通常は首の痛みが寝違えであれば、痛みの強さに差があったとしても、おおよそ一週間くらいで痛みはほぼ無くなっていきます。

しかし、時間が経過するするほど痛みが増したりすることはあまり考えられないので、他に原因があるかもしれないと一度疑ってもいいと思います。

いろいろなことが想定されますが、このようなパターンで多いのは首の神経が絡んでいることになります。

体の場所によってどの神経が関与しているのかが分かります。

言葉で表すと神経支配領域といいます。

腕の神経支配領域になっているのが首からの神経になります。

首の神経も大きくふたつに分けることできます。

脊髄という神経の幹になる部分と脊髄から末端へ分かれていく神経になります。

このどちらかに圧迫など神経に刺激が加わることによって、痛みやしびれなどの症状が出てきます。

ここでは末端へ分かれていく神経の圧迫で起こる症状を紹介していきます。

この神経を神経根といい、疾患名は頚椎症性神経根症と呼びます。

脊髄から分かれていく神経の通り道の途中で神経を圧迫することになります。

この通り道に椎間孔という場所があり、ここが加齢や日常生活のクセなどによって狭くなることが症状の原因になります。

主な症状は基本的に左右のどちらかの首・背中・腕にしびれや痛みが出現します。左右同時に症状が出ることはかなり確率が低くなるので左右に同じような症状を感じる時は他の疾患の可能性が高くなります。

症状が軽快してくる目安の期間は数週間〜数ヶ月と人によってだいぶ差があります。

治療方法は首を動かした時に痛みが減るまたは感じない場所を探しならネックカラーでの固定や筋肉の緊張をゆるめなど選択できると仕事や生活などに直接役立つことが多くなります。

逆に痛みが増すような動きはしないようにしましょう。

 

 

 

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