職業柄か地域柄かはっきりとはしないですが、ゴルフや野球をプレーしている人たちが多くいます。
このスポーツで体を痛める特徴として肘の内側を痛めるケースがよくあります。
肘の内側といった点では同じ場所になります。
しかし、ゴルフ肘・野球肘というようにそれぞれの競技により、起こりやすいケガは変わってきます。
今回はこのふたつの違いについて紹介をしていきます。
ケガの名称からして同じではありません。
ゴルフ肘→上腕骨内側上顆炎
野球肘→離断性骨軟骨炎・内側側副靭帯損傷
このように分かれることが多いです。
ここで勘違いしてほしくない点は、ゴルフをしているから野球肘にならない・野球をしているからゴルフ肘にならないというわけではありません。たまたま特定の競技者に多いケガなのだったので通称名になっているだけです。
それぞれのケガについて解説をしていきます。
症状
□上腕骨内側上顆炎 症状はゴルフのスイングの時に痛む・日常生活では荷物を持つと痛みが出たりします。最近でははスマホ・PCを使用している時に痛みが出るとの訴えもあります。肘内側についている筋肉の炎症による痛み。その筋肉は橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、長掌筋、円回内筋になる。
□離断性骨軟骨炎 肘で起こる離断性骨軟骨炎は肘の動きがスムーズでなくなり、動かす時に痛みを伴うようになる。軟骨が関節内ではがれ落ちてしまうことによる痛み。
□内側側副靭帯損傷 肘を動かした時の痛みや腫れが出てくる。その他には肘の曲げ伸ばしの範囲が狭くなる。関節を安定させるための内側の靭帯に器質的な損傷があり痛みを出す。
どの症状も痛みが出るきっかけになることは、使い過ぎによって、特定の組織に対して負荷がかかりすぎてしまい組織に器質的な損傷が出てしまい痛みが出現する。
それぞれの肘の状態を回復させるためには、器質的な損傷を回復させることが最優先になります。ここで痛みをごまかしながら続けていくと症状の悪化につながっていきます。
組織を回復させながら、各部位に負担のかからない動作を身につけていき再発しないように努めていきます。この点については専門家と一緒に確認をしながら進めていくことをおすすめします。